狭山現地調査で石川一雄さんの無実を確信

 再審判決は確定判決の判断に疑問がないかどうかを審理します。狭山事件の確定判決である寺尾判決は(長時間にわたる密室の取り調べでウソの自白に追い込まれた)「石川さんの自白は客観的証拠と矛盾していない」と認定しています。
 石川さんの自白の通りに現地をたどり確かめてみれば石川さんが無実であることが証明できるはずです。
 

 被害者の女子高生と出会ったとされるx型十字路です。石川さんはたまたま出会った女子高生を誘拐しようと決め、すれ違いざまに女子高生が乗っていた自転車の荷台を押さえたことになっています。

 知らない男性に荷台を捕まれたとしたら激しく抵抗し、逃げることができるはずです。
 自白のとおりに再現してみたところ、自転車の荷台を押さえて止めることは不可能でした。

 

 被害者の女子高生は自分の自転車を持ち、石川さんは自転車をはさんでいっしょに歩いたとされる農道です。
 「スポーツ好きで気が強いタイプ」と父親が証言するほど勝ち気な女子高生が見知らぬ若い男に黙ってついて行くでしょうか。
 事件当日、この両脇で農作業をしていた人たちもこの2人が歩いたのを見ていないと証言しています。

 被害者のカバンが発見された場所です。
 ここは事件当時、5月3日から8日にかけて大がかりな山狩り捜査で何度も丹念に探索された場所でした。何も発見されなかったのに、6月21日に石川さんの自白にもとづいて発見されたことになっています。
 最近開示された取り調べの録音テープで石川さんは「教科書とノートと一緒にカバンを捨てた」と証言していましたが、別々に発見されるなど不自然な点が多く、どれ一つとっても無実であることを証明できます。

 当時の狭山周辺では養蚕が盛んでした。カイコの神様である荒神様では毎年5月1日にお祭りが行われます。事件当日も7、800人がお祭りに集まっていましたが、石川さんを見かけたという人は誰ひとりいませんでした。
 お祭りでは流行歌がスピーカーで流れていましたが、石川さんは聞いていないと証言しました。
 判決では「たまたまレコードがかかっていないこともあり得るし、レコードがかかっていても石川さんが気にとめなかったこともないとはいえない」と二重否定しています。

 石川さん宅の鴨居で発見された被害者のものとされる万年筆は矛盾が多く、最近の鑑定では99.9%別人の者であることが証明できました。
 2度にわたる家宅捜索では一回目は2時間17分かけて12人の捜査員が、二回目は2時間8分かけて14人の捜査員がくまなく探したにもかかわらず見つからなかったのに、3度目の家宅捜索は4人の捜査員がわずか14分で万年筆を発見しています。

 

 狭山パンフ第434号「確かめよう石川さんの無実・狭山現地調査の手引き」を手に案内する中央本部の安田聡さん。